まじめな人は自分の価値観を見失いやすい

また、フランスの列車的生き方のほうが柔軟性に富む、というプラス面もあります。

たしかにフランスの列車は不便な部分も多々ありますが、いい加減ゆえの便利さもあるのです。たとえば列車のドアが閉まりかけたときでも、「すみません! 開けてください!」と言うと運転手が開けてくれるなどします。走ってくる乗客を待ってから出発する場面にも何度もあいました。

中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク出版)
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さらに、柔軟性があると、不測の事態に速やかに対応できます。考えが硬直していないので、不測の事態にどう対処するか、その発想が豊かになるのです。

また、いい加減な人は他人のいい加減さも許せます。他人の間違いにも「まあ、いいか」と寛容になれるのです。

もちろん、私はまじめさを否定するつもりはありません。人が他者と共に生きていくうえで、まじめさは必要かつ重要な要素でしょう。

ただ、まじめさを隠れ蓑にして、自分をないがしろにしていないか、自分の価値観を見失っていないか、世間の価値観に縛られていないか、自分が本当にやりたいことを忘れていないかなどと、ときどき自問自答してみることが大事だと思っています。

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