休暇をドバイで過ごしたティモシェンコ元首相
1月27日に、『ウクラインスカ・プラウダ』紙は、ティモシェンコ元首相が、新年休暇をドバイで過ごしたと報じた。五つ星の最高級ホテルに滞在中の写真も掲載された。
彼女は、野党「祖国」の党首であり、最高会議(国会)の議員であるが、2022年の新年休暇もドバイで過ごしている。
ゼレンスキーの与党「国民の僕」も同じ穴の狢で、所属議員がタイに外遊する計画を立てていたことが発覚している。
その他にも、地域開発・領土副大臣のイワン・ルケリヤとヴャチェスラフ・ネゴダ、ヴィタリー・ムジチェンコ社会政策担当副大臣、さらにはドニプロペトロウシク、ザポリージャ、キーウ、スーミ、ヘルソンの5州の知事が解任されている。
ウクライナ、ロシアともに汚職が当たり前の政治風土
Transparency Internationalの調査による腐敗認識指数世界ランキング(2021年)を見ると、全対象国180カ国中、最もクリーンな1位はニュージーランド、2位がフィンランド、3位がデンマークとなっている。
日本は18位である。ドイツが10位、イギリスが11位、カナダが13位、フランスは22位、アメリカは27位、イタリアが42位である。
最下位の180位は南スーダンで、ウクライナは122位、ロシアは136位。いずれも汚職が当たり前の政治風土となっている。
共産主義体制の下では、「万民が平等」という謳い文句とは正反対に、権力者に富が集中し、生き残るためには、上から下まで賄賂を使うのが日常茶飯事となっていた。
ロシア人もウクライナ人もそのような社会の中で生きてきたのであり、それはソ連邦が解体した後も全く変わっていない。