集中して聞くべきところかどうか、話の冒頭で判断する

(1)聞いていることを示す

「うんうん」「ほぉ」などは聞いていることを示して、「次は?」の意味を含んでいます。パーソナリティは、リスナーさんの顔を直接見ながらトークできないことが多いです。そんな中でも「自分の話を聞いている人がいる」と安心して話し続けてもらえるように、と思って、これらの合いの手を入れています。

(2)トークの補足をする

疑問形の合いの手では、思ったことを短く口に出します。聴いている人の大多数が疑問に思うことは、その場で質問したほうが聴きやすいラジオになると思いますから、トークの補足という感じでしょうか。

疑問形の合いの手を入れるためには、パーソナリティのトークを一言一句注意深く聞いて、内容もちゃんと理解しないといけません。

みなさんも、学校やお仕事などで、人の話を聞かないといけないことがあると思います。短い時間なら、全集中して話を聞きましょう。しかし、仕事で説明やプレゼンを受けるとき、校長先生の朝のあいさつなど、とても長い話の場合、疲れないように、自分の中でほどよく聞くことを休むのも手だと思っています。ここは聞くべきところ、聞かなくてもいいところというのを話の冒頭で判断できると、より楽ができると思います。集中して話を聞くのにはめちゃくちゃ精神力・体力が必要です。いい感じに自分を休ませることも人生には必要ですよ。

「それで?」「なんで?」「へぇ~」で相手は話しやすくなる

(3)感情を代弁する

パーソナリティのボケに対して、僕が少しツッコミ気味に「なんでやねん」と口にすることもありました。ツッコミ的なワードは、聴いているリスナーさんが思うであろう感情の代弁でもあります。絶対にみんなこう思うだろうなと思ったことは、短い言葉で口にするようにしています。その場でリアクションできるのは自分だけですので、重要な役割だと思っています。

合いの手が重要なのは、ラジオ以外のシチュエーションでも同じです。おしゃべりが苦手な方との会話では、積極的に合いの手を入れてあげましょう。聞いている人の合いの手ひとつでしゃべりやすくなるはずです。ちゃんと聞いてくれていると感じるだけで話すモチベーションが上がるでしょうし、続きの話を早く知りたいときは「それで?」、疑問に思ったときは「なんで?」、感心したときは「へぇ~」など、少しの合いの手を入れるだけで、話を展開しやすくなるのではないでしょうか。

聞き上手はモテるってよくいいますよね? 合いの手上手はモテる、これからそうなっていけばうれしいです。現状モテない僕が言っても説得力がないですが。