幸せになりたければ、誰でもいいので話しかけてみる
都会ではあまり見られませんが、田舎のほうに行くと、たまたま電車で隣り合ったおばあちゃんなどが気さくに話しかけてきたりします。道を歩いていても、「こんにちは」と親しげに挨拶をしてくれる人もいます。バス停で待っているときに、みかんを分けてくれる人などもいます。
都会の人は、面識のない人には基本的に話しかけたりはしないものですが、もしハッピーな人生を送りたいのなら、だれにでも気さくに話しかけるようにするといいですよ。
知らない人と、ほんのちょっと話をすることは、私たちを幸せにしてくれます。こんなに簡単にハッピーになれていいのだろうか、と思ってしまうほどの効果があるのです。
シカゴ大学のニコラス・エプリーは、イリノイ州にあるホームウッド駅を利用している通勤客97名(平均49歳)にお願いして、ある実験に参加してもらいました。
どんな実験かというと、半分の人には通勤途中に「知らない人に話しかけて、頑張っておしゃべりしてください」とお願いしたのです。残りの半分にはいつものように通勤してもらいました。
すると、勇気を出して話しかけた条件では、平均14.2分話すことができ、とても楽しく会話ができ、とても幸せで気持ちがよかった、と答えたのです。
慣れてくれば誰にでも話しかけることができる
人と話すと、たとえそれが知らない人であっても、私たちはハッピーになれるのです。
知らない人にも、遠慮などせず、どんどん話しかけてみてください。ほんの一言、二言でもかまいません。話しかければ、すぐに幸せな気持ちになれるのですから、どんどん話しかけるべきです。
スーパーやコンビニで買い物をしているとき、自分の好きなものを手にとっているお客がいたら、「私も、そのお菓子、大好きなんですよ」と声をかけましょう。むこうも笑って「私も好きなんです」などと返事をしてくれるでしょう。わずか一言の会話で立ち去るわけですが、お互いに悪い気はしないはずです。
公園を散歩しているとき、犬を連れて歩いている人がいたら、「かわいいワンちゃんですね」と、やはり一言だけ声をかけましょう。自分のペットをホメてもらって、うれしくない飼い主はいないので、たぶんにこやかに微笑んでくれます。
ハッピーになるコツは、こういうちょっとした会話をすることなのです。
だれでもかまいませんので、とにかく話しかけてみてください。最初はちょっぴり緊張するかもしれませんが、慣れてくればだれにでも話しかけることができるようになります。