どうすればお金は貯められるのか。米国公認会計士の午堂登紀雄さんは「たとえば家賃や住宅ローンは、契約期間中でも値下げ交渉ができる。こうした知識を学び、考えて、実際に行動できるかどうかで、お金が貯められるかどうかが変わってくる」という――。
※本稿は、午堂登紀雄『お金の壁の乗り越え方 50歳から人生を大逆転させる』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
お金を貯められない人がぶつかる「3つの壁」
40~50代の方々にとっては、そろそろ老後の準備を始めないといけないけれど、あまり貯金もなく不安という人もいると思います。
おかねに関する壁は、大きく3つあります。
ひとつは「知識の壁」。
これはシンプルに「知っているか知らないか」で差がつくことが多いということを意味します。やはり知識は武器であり、金融知識だけでなく、自分に影響を与える社会制度を広く知る必要があります。
次に「思考の壁」。
どんなに知識があっても、それを上手に使いこなせなければ意味がありません。また、「自分には無理」とか「もうどうしようもない」などと思考を放棄してしまっては未来の展望が描けないでしょう。そういう観点からも「どのように考えればよいか」という思考の壁は非常に大きいと思います。
そして、最後が「行動の壁」。
どのような優れた知識、適切な思考をしたとしても、それが行動に現れなければそもそも何も知らないのと同じ、何も考えていないのと同じということになってしまいます。やはり行動に移してこそ、自分の状況が変化するのですから。
今回は、この3つの壁を打ち破る方法を紹介します。ぜひ、知って、考え、実行してみてください。