妻が45歳で出産した夕刊紙編集長(59)は現在、3歳のひとり息子の子育てに奮闘中だ。定年まであと4カ月、残された時間・お金・体力がない“3ない子育て”は忙しくも楽しいが、息子を自分の介護や世話をするヤングケアラーにさせるリスクがある。どのように乗り切るつもりか。フリーライターの東野りかさんが取材した――。
産経新聞社「夕刊フジ」編集長・中本裕己さん(59)
撮影=東野りか
産経新聞社「夕刊フジ」編集長・中本裕己さん(59)

幼い子に自分の介護や世話をさせるつもり?

「子供がヤングケアラーになったらどうする気なの?」

産経新聞社「夕刊フジ」編集長・中本裕己さん(59)は3年前、長男を授かった。還暦を前にして初めての子供の誕生というおめでたい話だが、周囲からは、幼い子に自分の介護や世話をさせるつもりなのか、といった手厳しい内容のコメントも寄せられた。