腎臓は、100万個を超える糸球体で構成されており「血管の塊」といっても過言ではありません。繰り返しになりますが、糸球体は血液中のゴミや毒素をろ過するフィルターの役割を果たしています。

生活習慣の悪化で血管がサビ(酸化)てしまい、糸球体の毛細血管が動脈硬化を起こすと、腎臓のフィルター機能が十分に働きません。

例えば、ご家庭の空気清浄器のフィルターが汚れていたら、空気はきれいにならないですよね。皆さんも、フィルターは定期的に洗っていると思います。それと同じく、腎臓のフィルターがボロボロだと血液のろ過がうまくいきません。

酸化物質やリンの摂取をおさえればいい

このスープは、酸化物質やリンなどの、糸球体の血管を傷める物質を除去し腎臓のフィルター機能を正常に保つものです。スープを飲むことで腎臓のフィルターを定期的に「おそうじ」していると思ってください。主な材料(栄養成分)と効果は、次のとおりです。

●タマネギのケルセチン……抗酸化作用と、老化細胞を除去する「セノリティクス」という作用を持つ(老化細胞とは、遺伝子損傷などで細胞分裂を停止した細胞。近年の研究で、がんや動脈硬化の原因となることがわかっている)
●緑色野菜のマグネシウム……リンの害を除去する
●豆乳・豆腐などの大豆製品の亜鉛・鉄……エネルギーを生み出すミトコンドリアを活性化する
●だし、スパイス……うま味で塩分をセーブできる
●みそやキムチ、塩麹といった発酵食品の乳酸菌……腸内環境を改善する
●野菜の食物繊維……腸内環境を改善する

髙取優二『人は腎臓から老いていく』(アスコム)
髙取優二『人は腎臓から老いていく』(アスコム)

朝、昼、晩、いずれかの食事の前に、腎臓のおそうじスープを1日カップ1杯(約200cc)食べることをお勧めします。時間のないときは、このスープを食事代わりにしてもいいでしょう。

食物繊維と水分がたっぷりのスープを最初に食べると、その後で糖質が含まれる食品を食べても、血糖値の上昇がかなり抑えられます。

加えて、ケルセチン・マグネシウム・亜鉛・鉄には、血管を若返らせる効果が期待できます。乳酸菌と食物繊維については、便通をよくして腸内環境を改善します。すると、腎臓の負担が大きく軽減されます。

腎臓のおそうじスープに、材料以外の野菜を加えてアレンジしても楽しいでしょう。

【材料】(2食分)
タマネギ 1/2個(100g)
油揚げ 1/2枚(25g)
ニンジン 1/6本(30g)
コーン 大さじ3(30g) 
冷凍むきアサリ 80g
インゲン 4本(30g)
水 400cc
みそ 大さじ1
※コーンとインゲンは冷凍食品でもよい
1.タマネギと油揚げは1cm角、ニンジンは1cmの色紙切り、インゲンは1cm長さに切る。アサリはサッと熱湯につけて解凍する。
2.鍋にインゲン以外の材料と水を入れ、強火にかけ、沸騰したら中火で5分煮る。
3.鍋にインゲンを加え、さらに3分煮る。
4.弱火にし、みそを溶き、味を調える。
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