「解雇」と「円満退社」では雲泥の差がある

だが、不当解雇を訴えることは、本来もらうはずだった給与(あるいは私のように賠償金)を取り戻せるばかりではない。私の和解調書には「解雇を取り下げ、円満に退社した」という旨の記載がある。よって私は転職活動をする際、「前職は円満に退社しました‼」と笑顔で面接官に伝えることができるのだ。「解雇」と「円満退社」ではキャリアに雲泥の差がある。

人手不足が叫ばれるわが国において、前職を円満退社した人材を採用選考で「お祈り」しない企業は少なくないだろう。もしかしたら私のような訴訟経験者だって、何食わぬ顔で働いているかもしれない。アナタの隣で……。

労使間のトラブルは労働者だけでなく、会社にも深い傷を残しかねない。近い将来、日本社会で「ブラック労働者」という社会問題がなくなることを私は心から願っている。

【関連記事】
「今から行くから待ってろコラ!」電話のあと本当に来社したモンスタークレーマーを撃退した意外なひと言
元海自特殊部隊員が語る「中国が尖閣諸島に手を出せない理由」
「私は聞いていない」という上司はムダな存在…トヨタ社内に貼ってある「仕事の7つのムダ」のすさまじさ
仕事ができる人は知っている…「よろしくお願いします」より効果的なメールの締めのフレーズ【2022編集部セレクション】
「生活保護でもパチンコで遊ぶ権利はある」こうした主張に多くのサラリーマンが不快感を抱く根本原因