成功するには何が必要か。ジャーナリストの桑原晃弥さんは「自分が心から好きだと思えることで勝負することだ。やりたいことだけでは生きていけない、とよく言われるが、そうではない。ツイッターとスポティファイの創業者たちは、その典型例だ」という――。

※本稿は、桑原晃弥著『世界最高峰CEO 43人の問題解決術』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

グーグルの、シアトル/カークランドオフィスが夕日に映えている
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デザイナーになるために大学を中退

ツイッター社の創業者は4人います。そのうちの1人ビズ・ストーンが高校生の頃からいつも大切にしていたのが、「自分が動いて自らことを起こす」ことでした。

成功には運と努力が欠かせません。運は自分ではどうにもできない要素ですが、チャンスを自分の手でつくり出せば、運をつかむ確率も上がるというのがストーンの考え方です。

ストーンはノースイースタン大学を経てマサチューセッツ大学に移りますが、アルバイト先のリトル・ブラウン社で手がけた本のカバーデザインが認められ、フルタイムのデザイナーとして働くために大学を中退します。

その後、一緒にウェブの会社をつくろうと意気投合した友人たちと共にブログサービスの「ザンガ」を起業しますが、しばらくして退社、働きながらブログを投稿するだけという先の見えない日々が続きます。

グーグルに採用され「人生大逆転」となったが…

転機は2003年、グーグルがのちにストーンと一緒にツイッター社を創業することになるエヴァン・ウィリアムズの会社「ブロガー」を買収したことで訪れます。ウィリアムズはそれまでオタクの遊びに過ぎなかったブログを誰もが知る存在にまで発展させた人物であり、ストーンは思い切ってウィリアムズに「人を雇う機会があればお知らせください」とメールを送りました。

すると、ストーンのブログを読んでいたウィリアムズから一緒に働かないか、という連絡が入りました。しかし、グーグルは学歴を重視する会社だけに、普通はストーンのような中退者を採用することはまずありません。それでもウィリアムズのお陰でストーンは何とか採用され、幸運にもグーグルのブログ部門で働くことになったのです。

思うような仕事に就けず、借金ばかりが増えていたストーンにとって、グーグルに入社できたことは人生大逆転でしたが、2年後、ストーンはせっかくのストックオプションの権利を途中で放棄して、「オデオ」というスタートアップに転職します。ウィリアムズが新しく会社を立ち上げ、誘われたことがきっかけでした。