今の自分の身体で何ができるのか、見極める

ハリソンの年齢で、また大作に出て、たくさんの身体を使うシーンをできるだけこなそうとするなんて感心してしまう。これまでに出演したアクション映画のせいでハリソンは痛みやケガを抱えていたが、彼はできることを快くやった。ハリソンは常に身体を仕上げている。膨大な数のアクションシーンをこなしてきた彼の雄姿を、あなたもたくさん目撃しているはずだ。

自らスタントをこなした1980年代をくぐり抜けてきたから、ハリソンは本作の撮影も自分のペースで進められた。何が自分にできて、何を制作チームにまかせたらいいのかわかっていたのだ。

ブーツ、鞭
写真=iStock.com/Ruggiero_S
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ただトレーニングするのではなく痛みを予防する

インディ・ジョーンズで使われる鞭はかなり重たいので、ぴしっと打つためには特別な動作が必要になる。もちろん、これまでの4作でもハリソンは鞭を打ち鳴らしてきたが、私は計画を立て、この新作では流れるような動きが自然にできる身体に仕上げた。

ほかにも大事なのが、このメニューをこなすことで気分がよくなり、痛みがなくなることだった。2021年の撮影期間中、ハリソンは1週間に2回トレーニングを行った。

このトレーニングは、身体を動かし、頭を働かせられるので、年齢を問わずすべての読者にお勧めだ。ただトレーニングをするだけでなく、賢くやらなくてはならない。賢いのは、身体を痛みなく自然に動かせるのに、何かを──痛みや苦痛を予防することを──やっているように感じるからだ。これこそまさに「スマートな身体づくり」である。