わたしがメディアに求めること

玉木 正之、小林 信也編『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)
玉木 正之、小林 信也編『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)

いま日本の野球界は、子どもたちの野球離れ(野球人口の急速な低下)や、プロ野球とメジャーリーグとの莫大な経済格差、夏の甲子園大会のスポーツに相応しくない限界的酷暑……などなど、明らかに大きな危機に見舞われ、転換期を迎えている。

その危機を回避し、新たな形で乗り切るために、そして未来の日本の野球界が健全な発展を遂げるためには、まずはマスメディアが日本の野球の未来を考える「批判的ジャーナリズム精神」を取り戻すことだろう。

メディアがスポーツ大会を主催して良いのか? 甲子園大会は今のままで良いのか? メディアがプロ野球チームを所有しても良いのか? ……といったことを一から考え直すことも含めて、「先ず隗より始めよ」という言葉を結びとしたい。

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