[寿司] 鮨 塚本

――“仕事”をした江戸前の洗練を、小倉の一軒

主人の塚本弘幸さんは博多「高玉」などで修業。郷里に戻り、5年前に店を開いた。

福岡県北九州市小倉北区鍛冶町1-7-8 TEL.093-511-8635
営業時間/17:30~23:00(入店) 日曜休み
カウンター8席、座敷の個室2部屋 カード可 カウンターのみ禁煙
昼は要予約で1組から開店。

おまかせは1万500円~。日本酒は王碌など6~7種類。焼酎を飲むお客も多い。

1 昆布締めのキスは繊細な甘味が印象的。ウニはとろりと濃厚ながら上品な味わい。酢飯は橙の絞り汁に酢と塩を合わせ、やさしい酸味に仕上げている。

 
 

 

2 ネタは桐の木箱に収めて、氷の冷蔵庫で保管。地元の魚のほか、博多で鮮魚店を営む兄から送られるものも。江戸前に倣った“仕事”をしたネタが多い。

3 手前から、アゲマキ、甘鯛、カマス。初夏が旬のアゲマキ貝は下茹で後、軽く炙って塩で。甘鯛は昆布締め、カマスは塩で締めてからともに炙る。

 

4 おつまみの盛り合わせ。柔らかな茹でアワビは山口産。関門ダコは甘辛の桜煮に。北九州の名産の若松トマトなど野菜も添えられる。

 

(文・構成/上島寿子 撮影/牧田健太郎)
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