前提条件がクリアできない時は何度でも調整を

こっちが量やメニューを調整し、それに納得したはずの子どもが「食べられると思ったけど、無理だった」と主張してくるのはありふれた日常です。

書影
平熱『特別支援教育が教えてくれた 発達が気になる子の育て方』(かんき出版)

これはそもそも「見通しをもつ力」であり、子どもの少ない経験値で常にうまくやろうとすることに無理があります。この「やっぱり無理だった問題」が続く子には、「調整した量やメニュー」を「さらに小分け」しておくことがおすすめです。

90gの白米を30gずつ提供していくイメージで す。

30g食べて、まだ食べられるか。60g食べて、まだ食べられるか。

これを重ねていくうちに「ぼくはいつもお茶碗2杯(60g)は食べられる」とわかってきます。もちろん、まわりもです。

そうすると「60gと30g」に小分けできるので、サポートの手もひとつ減ります。こんなふうに子ども(と大人)の「見通しをもつ力」を育てていきましょう。

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