うまくいった場面と比較して原因を探ろう
・授業がわからないからかな?
・苦手な音や感触があるのかな?
・イスの高さが合ってないのかな?
・正しい授業の受け方がわかってないのかも
・ウロウロして、みんなの気を引きたいのかも
・苦手な音や感触があるのかな?
・イスの高さが合ってないのかな?
・正しい授業の受け方がわかってないのかも
・ウロウロして、みんなの気を引きたいのかも
どれが当たってるかなんてわかりませんし、どれでもないかもしれない。それでもなるべくたくさん考えていかないといけません。
ひとりで見つけられなくてもいいんです。そのときは、だれかといっしょに探しましょう。ほかの授業やうまくいった場面と比較して、原因を探っていきましょう。
あの授業では比較的落ち着いてるかも。
火曜日の国語だけはウロウロしないな。
そういえば給食は絶対に座ってるな。
火曜日の国語だけはウロウロしないな。
そういえば給食は絶対に座ってるな。
こんなふうに、いろいろ考えてみてください。
もし、4時間目になると必ず「ウロウロする」んだったら、もしかしたら「お腹が空いている」だけかもしれません。だったらいくらわかりやすい授業をしても、原因が解決されません。「座りなさい!」なんて怒っても、お腹は空いたままです。
ハッキリした原因がわからないこともありますし、わかったところで対策がむずかしいことも多いですが、ここでは「見えるところ」だけじゃなく、「見えないところ」に目を向けて、その原因を解決していくことが大切だということを、知ってくれたらうれしいです
ほかの子との比較はやめよう
それでは、実際に寄せられた具体的なお悩みに沿って、この観点から考えていきましょう。
お悩み:『靴を脱ぐべきところで脱ぐ、最後まで食べ終わってから外に出てあそぶといった、集団のルールを守ることができません。』
守ることができていないのは「集団のルール」ではあるけれど、これが「個人のルール」だったとしても結局守ることはできません。
なので「みんなが守っていることを、守れていない」という、「“みんな”と比較して守れていない」ことがいちばんの問題ではありません。
まずはここを押さえておきましょう。その子には、その子の課題があります。
つまり「みんなができていることが、できていない」ことではなく「その子ができるはずのことで、できていない」ことがいちばんの問題です。