2001年までの55年間で大会数は10倍に増加

では、歴史的に、全国大会の数はどう変化してきたのか。1946年度から2001年度までの推移をグラフにした。

中学生・高校生年代の全国大会数の歴史的変遷
出典=中澤篤史・星野映「中学生・高校生年代における競技大会の展開(1946-2001)」『スポーツ科学研究』19、から引用転載。

1946年度には32大会が開催されていた。その後、ほぼ一貫して増加し続けて、2001年度には324大会が開催されるに到った。1946年度から2001年度までの55年間で、10倍にまで増加してきたのだ。

こうした増加傾向には、2つの側面がある。1つは、全国大会を開催する競技数が増えたという側面だ。

グラフには、全国大会を開催した競技数の推移も示してある。1946年度には、19競技で全国大会が開催されていた。その後、ほぼ一貫して増加し、1999・2000・2001年度に52競技になった。1946年度から2001年度までで、全国大会を開催する競技が3倍近く増加した。

もう1つは、各競技が1年間に開催する全国大会の数が増えたという側面である。

各年度の全体大会数を開催競技数で割って、1競技あたり1年間の平均大会回数を求めて、その推移もグラフに示した。平均大会回数は1946年度の1.7回から増加していき、2001年度に6.2回になった。各競技が開催する年間全国大会の数が、4回分以上増加しているわけだ。

正直、これほど増加しているとは驚きだった。歴史的に見て、現状の全国大会は多すぎるのだ。