手術の件数と医者の実力はバッチリ比例している

実は、最も重要なのは③。治療・検査・手術の件数です。内視鏡の医者であるなら、内視鏡検査や手術をどれだけ数多くやっているか。手術の件数と医者の実力はバッチリ比例しています。圧倒的に数をこなしている医者のほうが腕がいい。治療も、たくさんの患者さんを診ている医者のほうが実力は上がる。

石黒智也、鳥居りんこ『消化器内科の名医が本音で診断「お腹のトラブル」撲滅宣言!!』(双葉社)
石黒智也『消化器内科の名医が本音で診断「お腹のトラブル」撲滅宣言!!』(双葉社,、鳥居りんこ 取材・文)

患者Aさんの時は手法1でうまくいったが、Bさんでは1ではなく、手法2が効いた。2がダメだった時は手法3がうまくいく……といった経験がどんどん積み上がり、応用力もアップ。治療が難しくなった場合のリカバリーも完璧です。

「このくらいの期間で治るだろう」とか、「これは早めの手術がいい」などといった独特の勘所かんどころが冴えていくのも、圧倒的に数をこなしている医者なればこそ。よりたくさんの診療をしている先生、より件数をこなしている先生のほうが腕がいい。これは絶対だと思います。ちゃんと件数を開示しているクリニックはお勧めです。

ぜひ、自分自身で探し選び抜いた“とびっきりの名医”と二人三脚で、勇気を持ってあきらめずに病を克服していってください。あなたの健康を、心から願っています。

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