「昭和の頑固オヤジ」ほどネット上で豹変しがち

親がネットで誹謗ひぼう中傷を繰り返していることで、悩んでいる子どももいます。

社会の価値観の変化を受け入れられず、ネットに怒りを吐き出してしまうのです。

現役時代にはそれなりの地位にあった人が、そうした行動に出ることも多いようです。

無口で、自分の考えをうまく言語化できない、いわゆる「昭和の頑固親父」タイプほどネット上では豹変ひょうへんしがちです。

しかし、ネット上での誹謗中傷行為が問題視されるようになり、対策が取られはじめています。ひどい場合は名誉棄損などに問われる場合もあるため、親にも法的なリスクを理解してもらう必要があるでしょう。

感情的な老人
ネットに怒りを吐き出してしまう(※写真はイメージです)

中高年期に突然妄想が出現する「遅発パラフレニー」

中高年期に突然妄想が出現する、「遅発パラフレニー」という病気があります。

統合失調症の妄想は荒唐無稽なものが多いのですが、「遅発パラフレニー」の場合、もっと日常的で、一見真実のように見えるのが特徴です。

「近所の○○さんに悪口を言われている」
「商店街に詐欺師がいる」
「携帯電話をハッキングされている」

といったものです。

妄想以外に目立った症状がなく、家族もトラブルが起きるまで放っておくことが多いため、診断が遅れがちです。

治療は統合失調症とほぼ同じで、抗精神病薬の投薬が中心ですが、あまり好転しないことが多い印象です。