「お金も時間も必要」なのにバーに来て仕事の話

先日、noteのハッシュタグ企画「わたしが応援する会社」の審査員とお手本記事に携わりました。その担当者が、note社の平野太一さんという人だったんですね。

僕、最初、お手本記事で「好きな会社はマイクロソフト」っていう原稿を書いたんです。

林伸次『結局、人の悩みは人間関係』(産業編集センター)
林伸次『結局、人の悩みは人間関係』(産業編集センター)

ちょうど、ビル・ゲイツのドキュメンタリー番組を見たばかりで、ついついその感想文みたいなのを書いてしまったんです。

今思うとすごく薄っぺらい内容でした。平野さんとしては僕に「ダメ出しして書き直しをさせなきゃ」ですよね。

僕は彼からするとすごく年上だし、彼が入社する前からnote社での仕事をしているし、すごく言いにくかったと思うんです。

そしたら、平野さん、突然bar bossaに飲みにきてくれて、しばらく世間話をした後で、すごく言いにくそうに、「あの原稿ですが」って切り出してくれました。

別にメールですむ仕事だし、わざわざ就業後のプライベートな時間を割いて、さらにバーでの飲み代まで払って、言いにくいことを本人に言いにいくの、平野さんとしては「面倒くさい」し「大変」だし「お金も時間も必要」だったと思うんです。

仕事ができる人はベストを尽くす

でも、「これは、林の顔を見ながら言ったほうがいい」と判断してくれたんじゃないかと思いました。

自分の仕事に責任を持って、自分の担当している企画や原稿に、できる限りベストを尽くそうと考えたのだと想像します。それができるのってすごく優秀な人ですよね。

カフェで遅くまで働く2人のビジネスマンとビジネスウーマン。彼らはラップトップコンピュータを使用し、話しています。
写真=iStock.com/AzmanL
※写真はイメージです

自分に与えられている仕事の意味、自分の役割、それに対して、できる限りのベストを尽くそう、みんなが「得」したり「良い関係」になれたりする仕事をしようって思いながら働ける人、僕はすごく好きです。

【関連記事】
「ねえ、ラブホいかへん?」夜の街で家出少女に声をかけられた牧師はどう答えたか
「10個のリンゴを3人で公平に分けるには?」有名な思考クイズをひろゆきが解いたら…答えが斬新すぎた
「最近、どうですか?」に「元気です」と答えてはいけない…「質の高い人脈」を築く4つの方法
懐かしの「折りたたみ式ケータイ」に乗り換える高校生が続出…ジワジワ広がる「スマホ疲れ」という本音
仕事から帰宅すると妻子が家出していた…「99%離婚」の崖っぷちに立った夫が家族を取り戻すためにしたこと