外国人のコンビニ店員の臨機応変な対応

最近、お店の近くのコンビニの店員が、ほとんど外国人になっていることに気がつきました。どこの国の人なのかはわからないけど、みんなすごく感じがいいんです。

僕が毎日のように顔を出していたら、ホットコーヒーを注文しただけで「小さいのね」って言ってくれるようになったし、箸とか袋はいらないのも覚えてくれて僕には何も聞かずに会計してくれます。

コンビニなんてガチガチにマニュアルが決まっていると思うんですが、臨機応変に対応してくれるんです。

バーコードスキャナーを使用してレジカウンターでのチェックアウト時に顧客から品目をスキャンするアジアの中国の女性小売販売員レジ係
写真=iStock.com/Edwin Tan
※写真はイメージです

僕、19歳の頃にコンビニで深夜のバイトをしたことがありました。そこには古株バイトの大学生がいたんですが、すごくやる気がない人だったんです。

深夜のお客さんが少ないお店だったからというのもあるのですが、いつも裏でマンガを読んでいて、お客さんに呼ばれたらレジに出ていくという感じの人でした。

僕だってそんなに真面目ではないのですが、「この作業は先にやっておいたほうが後が楽だな」くらいは考えるんですね。

そしたらその大学生が、「林くん、こんなコンビニ仕事を真面目にやることないよ」って言うんです。正直、そのときはすごく嫌な気持ちになりました。

今になって考えれば、それも1つの考え方かもしれません。

その頃はみんなすごく安い時給で働いていたし、コンビニのアルバイトで得たスキルはその後の人生で活かすのが難しいと思ってしまって、本気で取り組めなかったのかもしれません。

だけどやっぱり、僕はどんな仕事も、どんな職場も、社会の中で必要な1つの役割だと思いたいんですね。

せっかく自分が関わるならより良い場所にしたい

最近は「仕事が全てじゃない」とか、「余暇のために仕事をしている」とか、「仕事以外の場所で自分を表現している」という考え方の人も増えていると思います。

それはそれで、僕は賛成です。ただ、「ここは入りたい会社じゃなかった」と言いながら適当に仕事をしたり、「こんな仕事、そんなに本気でやることじゃない」と言いながら手を抜いたりするのはちょっと違うと思っています。

やっぱり僕だったら、やる気のない大学生よりも、気持ちよく臨機応変に対応してくれる外国人店員に接客してほしいし、僕が店員だとしてもそうしたいと思うからです。

せっかく自分が関わっている場所なんだから、できるだけいい状態になればと試行錯誤したほうがいいんじゃないかと思うんです。

お客様や取引先ともいい関係を保って、お互いが得したり、「いい時間だった」って思えたりするように、みんなが意識してベストを尽くしたほうが、みんなが幸せになるんじゃないかと思うんです。