「学習院を選ばなかった」と批判する酷い報道
筑波大学附属高校に進学された悠仁さまは今春、2年生になられる。バドミントン部での活動など充実した高校生活を送っておられるし、海外からの賓客との交流への参加、伊勢神宮参拝など帝王教育も順調に進展しているようだ。
成績がもうひとつとかいう週刊誌報道が執拗に流されているが、中高一貫が原則の難関校に、その学校より偏差値の低い中学から入れば、レベルの違いで少し苦労するのは普通のことで、ことさら重大事が起きたように報道するのは理解に苦しむ。
まして、1科目、苦手な科目があるとか騒ぐなど正気の沙汰であるまい。では、どうしてそんな報道が多いのかといえば、つまるところ、学習院を選ばなかったのが気にくわないという批判なのである。
なかには、推薦制度を利用して大学進学すれば「特別扱い」という批判が生じるし、一般受験となれば「将来の天皇」が他の受験生と競うことになり、合格するにしても不合格になるにしても問題が起きるから、悠仁さまが学習院に進まれなかったのが間違いだという酷い主張もある。しかし、それは学習院でも同じことだ。
皇族に特別な配慮がされるのは普通のこと
そもそも皇室の生活は特別の配慮だらけで、これまでも、批判されるのは、「度が過ぎたとき」だけだったし、それで十分なのではないか。学校であれその他の機関や施設の利用でも、民間ならよいが
悠仁さまだけ、狙い撃ちで八方塞がりの状況に追い込む人たちの姿勢はイジメそのもので、将来の天皇陛下にマスコミなどへの不信感を植え付けるという意味でも憂慮すべきだ。
だいたい、これまでも、学習院での進学や進級で皇族は学力や出席日数にかかわらず特別扱いされてきたように見えるし、海外の有名大学での留学の受け入れが、日本の皇族であることと関係なく実力でされたと信じている人もいないだろう。
学習院や海外の大学なら皇族を特別扱いして良いが、学習院以外のほかの大学はしてはいけないという理屈は論理的でない。
他の生徒についていけないようなことになったら学校も皇族も困るから、実力に合わない進学をされるはずもない。
また、「学習院は嫌だ」とか「ほかの学校を選びたい」と思われたのに対して、「学習院をないがしろにした」(週刊誌報道)という理由で悠仁さまバッシングが行われているのは、本末転倒であろう。