おまけインタビュー 羽生善治九段編

Q:子供のころ負けて泣いたような負けず嫌いのエピソードはあまりない?

「小学校低学年のころは、対局ができるのは週1回3〜4時間。親が買い物に行っている間に将棋の道場に行くときだけでした。だから、負けて悔しがるより、残っている時間で一局でも多く指したかったんです。なので泣いたエピソードはあまりないのかもしれません」

Q:昔やってよかった勉強法は?

「今はムダだと思えるような非効率なやり方が意外とよかったのかも。10代のころは自分の頭で考える時間が長かったです」

1970年埼玉県生まれ。85年に中学3年生で将棋棋士になる。2017年史上初の永世七冠を獲得。18年国民栄誉賞を受賞。Twitterで将棋や一緒に暮らしているうさぎや犬について発信している。
羽生善治九段(右)と藤井聡太五冠(左)
撮影=金子光博

おまけインタビュー 藤井聡太五冠編

Q:AI(人工知能)についてどう考える?

「AIの将棋が強くなり、それを活用することで自分が強くなる可能性が広がったと思います」

Q:学生時代の将棋の研究時間は3時間程度だったが、高校をやめて以降、研究時間は増えた?

「増えました。時間を計っているわけではないのでわからないですけど、1日5〜6時間かなと思います。ただ、子供のころは勉強するだけ強くなれたが、今はそうではない。弱点や課題を把握し、そこをどうするかという意識が必要です」

2002年愛知県生まれ。16年に中学2年生で将棋棋士に(史上最年少記録)。20年に17歳11カ月で初タイトル・棋聖を獲得。現在は竜王、王位、叡王、王将、棋聖を保持。鉄道好きとしても知られている。
羽生善治九段(右)と藤井聡太五冠(左)
撮影=金子光博
(文=西川修一 撮影=金子光博)
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