「調子が悪いときはどうするべきか」も学んでおく

こうしたパターンをつくっていくためには、練習や試合を積み重ねて統計を取ることも大切です。数字にまではしなくても、自分の中で傾向のようなものを把握しておきます。その日のコンディションや途中までの流れによって変わっていく部分も多いので、状況に合わせて対応していく。

内村航平『やり続ける力 天才じゃない僕が夢をつかむプロセス30』(KADOKAWA)
内村航平『やり続ける力 天才じゃない僕が夢をつかむプロセス30』(KADOKAWA)

とにかく自分をよく知っておくことが大切なのです。それは、どんな仕事や競技においても、周囲やライバルを気にする以上に、意識的にやるべきことではないでしょうか。

調子が悪いときに気持ちで負けてしまわないためにも、「調子が悪いときはどうするべきか」も学んでおく。経験を積んでいくことにより、調子が悪いときなりの練習や試合のこなし方というものがわかってきます。

「こういうときはケガをしやすい」といったことも、自分の中でわかってくれば注意もできます。そういう部分までを含めての集中なのだと思います。

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