夫に浮気される(た)妻を、ネット上で省略して「サレ妻」と呼ぶことがある。夫婦問題研究家でパートナーシップアドバイザーの岡野あつこさんは「浮気や不倫は“する方”が悪いに決まっているが、“される側”が原因をつくらないよう努力をすることも大事だ」という――。
ベッドで結婚指輪を外す女性
写真=iStock.com/PonyWang
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「サレ妻」は被害者なのか、自業自得なのか

いつの時代も、夫の浮気や不倫に悩む妻は少なくない。浮気や不倫は、そこにどんな言い分があろうとも、“する側”のほうが悪いのは当たり前。パートナーを傷つけ、信頼関係を崩壊させる罪は大きく、時には人生において取り返しのつかない事態にまで発展する。

ただ、私の仕事柄、浮気や不倫にいたるまでのプロセスを夫と妻の両サイドから細かく丁寧にヒアリングしていく過程では、「だから浮気に走ったというわけか」「不倫を続ける理由はそういうことだったのか」と“する側”の理屈を理解する必要があるのも事実。もちろん、「共感」ではなく「納得」するために。

今回は、そんなふうに浮気や不倫をする夫たちの話から、いわゆる「サレ妻」に共通する特徴を挙げて、考察してみたい。「サレ妻」の痛い経験に基づく気づきや学びは、夫の浮気や不倫の防止策としても大いに参考になるはずだ。