不安は行動することで打ち消す
『店長の一流、二流、三流』(明日香出版社)の著者でコンサルタントの岡本文宏さんは、起業してから4年間はまったく芽が出ず、売れない日々を過ごしました。貯蓄をほぼ食いつぶし、あと1カ月で資金が完全に底をつくという状況にまで追い込まれ、怖くて眠れなくなったそうです。
そこで岡本さんは、ビジネス書で学んだやるべきことをすべてリスト化し、忠実に行いました。リスト化するときには、具体的な行動レベルに落とし込むことで、必ず実行できるようにしました。例えば、「自分の活動を知ってもらう」というような漠然としたものではなく、「メルマガを週1回発行する」というようにハッキリしたものです。人は行動することで不安が消え、次にやるべきことが見えてきます。
岡本さんは、「不安は3秒おきにやってきたけれど、行動することで打ち消せたので、商売を軌道に乗せることがムリだとは思わなかった」と言います。
心理学での目標達成で大切なのは、根拠なく「きっとできる」と信じることです。「できる」という可能感があるから、行動を積み上げ、目標が達成できるのです。
なお、行動しているときに不安が出てきたら、それをすべて書き出してみましょう。心に浮かんだことをありのまま書くことで、客観的な視点が養われ、ストレスが軽減し、うつ傾向が改善されます。これを心理学では「ジャーナリング」と言います。
さらに可能な方は、書き出した不安を潰していけるような対処策もセットで書くと、より心が落ち着きます。
ぜひ、試してみてください。