兄や父との確執、キャサリン妃とのエピソードも

兄嫁のキャサリン妃とメーガン妃の確執も書かれているという。2005年にハリー王子が、仮装パーティーにナチスの制服を着て出席し、非難を浴びたことについて、「私の人生で一番大きな過ちの一つ」だとしていたが、回顧録の中では「コスチュームについて事前に兄とキャサリン妃(当時は交際中)に相談したところ、ナチスの衣装を勧められた」ので、自分の選択ではないと主張しているという。

また、父親のチャールズ皇太子(当時)から、「私が君の本当の父親かどうか誰にも分からない」といわれたこともあったと暴露している。

その当時、ダイアナ妃の恋人だといわれたヒューイット少佐が、「ハリー王子の父親ではないか」との噂が広まっていた頃だった。

だが、実際にダイアナ妃がヒューイット氏と出会ったのは、ハリー王子が生まれた2年後だったようだが、大衆紙は大喜びで疑惑を書き立てたと、ハリー王子は振り返っている。

メーガン妃の気の強さを示すエピソードもいくつかあるようだ。第3子を産んだばかりのキャサリン妃とウィリアム王子が、自宅にハリー夫妻を招いた時のことだという。

当時はまだ子供のいなかったメーガン妃がキャサリン妃に、「赤ちゃん脳」になっているのではと揶揄やゆしたそうだ。

赤ちゃん脳とは、妊娠中や出産直後の女性がホルモンの関係で記憶力などが低下する俗説で、ウィリアム王子が「失礼だ」とメーガンを指さしたところ、彼女は、「私の顔に向けた指をどかして」といい返したという。

タリバンの標的を「チェスの駒」と表現

CNNからも紹介しよう。

「昨年9月に死去した祖母エリザベス女王との別れについても書いている。それによると、最初にチャールズ国王から電話で、スコットランドのバルモラル城に滞在中だった女王の病状が悪化しているとの連絡が来た。

すぐにウィリアム皇太子とキャサリン妃にメッセージを送り、バルモラル城にいつ駆けつけたらいいのかと尋ねたが、返事はなかった。

続いて国王から、バルモラル城を訪れてもいいがメーガン妃は歓迎しないという電話があった。スコットランドへ向かう機中でメーガン妃から連絡があり、ニュースサイトで女王の逝去を知ったという。遺体が安置された部屋で、母の遺体とは対面できず後悔したことを思い出したとつづっている」

そのほかにも、メーガンの発言で兄嫁のキャサリンともめたこと、10代でコカインを使用したこと、年上女性との初体験、メディアとの攻防などについて書いているという。

中でも英国国内で批判を呼んだのが、入隊してアフガニスタンに従軍中、タリバンを25人殺したと書いた箇所である。

しかも、標的を人ではなく「チェスの駒」と表現しているそうだ。

タリバンはこれに激怒していて、英国王室が狙われることになるかもしれないと、大変な騒ぎになっているという。