「それぞれのやり方で応援」が自主性につながっている
――根岸さんはJリーグのタイトルパートナーになったことで「知名度が上がっただけでなく、会社の一体感が高まり、従業員に自主性が出てきた」と言っていますね。
【村井】明治安田生命さんはJリーグのタイトルパートナーになってくれただけでなく、J1、J2、J3の全チームと個別にスポンサー契約を結んでくれています。
全国にある支社が自分の街にあるクラブを1対1の関係で応援してくれていて、サッカー好きなお客さまのところにランキング・ボードを持ち込んで一緒に盛り上がってくれる従業員さんもいると聞きます。それぞれの支社、一人ひとりの従業員さんが、それぞれのやり方でJリーグを応援してくれているので、それが自主性につながっているのかもしれません。
2015年から2021年12月末までの期間に、Jリーグの試合に足を運んでくださった明治安田生命の従業員の皆さま、その家族、そして多くの関係者の皆さまが誘ってくださったお客さまの累計は153万人に達しました。まさに地域密着の力です。
村井チェアマンが思わず涙した贈りものとは
――コロナ禍でも明治安田生命はJリーグを支えましたね。
【村井】はい。コロナの影響で4カ月間、試合が開催できなかった2020年。Jリーグとしてはスポンサー企業の皆さんに何のメリットももたらせず、非常に心苦しい状況でした。
しかし「国民の心身の健全な発達への寄与」を理念に掲げているJリーグが、観客を危険に晒すわけにはいきません。試合ができなければチケット収入も入ってこないので、各クラブの経営も苦しくなりました。そんな時、明治安田生命さんは想像さえできないような協賛金の上積みをしてくれたのです。「Jリーグ、頑張れ!」という、とてつもなく心強いメッセージです。
ありがたくて涙が出ましたし、「ああ自分はなんて運がいいんだろう」と心の底から思いました。