短期離職にある残念な傾向

その時々の目標にどれだけこだわり尽くしてきた人なのか。それは、話の中で目標や課題の捉え方、それに対する打ち手、実際に実行した結果、一連のことを通じての当人の総括といった話の内容がどれくらい具体的かで一目瞭然です。

達成や勝ちに対する執念を持つ人こそが、転職先で困難を乗り越えて成果を出してくれる人であり、入社後も成長を続けてくれる人だからです。

採用する側としては、この部分の見極めに妥協してはなりません。

私もこれまで、面接・面談時には「ミッション」に成功してきたように言っていた人が実際にチームに参画すると、全く中途半端な動きしかしない・できないというケースを、嫌というほど見てきました。

面接の書類
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象徴的なパターンとしては、短期離職を繰り返してきた人。残念ながら、この手の人には、勝ちにこだわり、結果を出しにいける人は少数と思われます。

勝ちにこだわれる人というのは、社会人として過ごしてきている中で、後天的に培われる体質的な部分が多分にあります。「チームで最も諦めの悪い人」が、やはり最終的に最も伸びる人です。

30代半ばまでに習慣化してほしい“ある癖”

40代に向けて伸びる人と停滞する人の差を分ける3つの姿勢、その2は「懸命に学び、試す」人か否かです。

試行錯誤を粘り強く続けることができる体力は、1つ目の「勝ちにこだわる執念」と相関していますが、仕事のために自己投資できるかというのもまた、後天的に養われる習慣的な部分があります。

私が見る限り、仕事のための自己投資癖は、おおよそ30代半ばまでで習慣づけられるようです。何か新しい業務に直面すると、最初はそれを習熟するために先輩に聞きまくり、関連書籍を読みあさり、場数を踏むために自ら類似の業務に手を上げ続ける――。

業務のプロ化を図る人は、このようなことを(おそらく本人は無自覚的に)繰り返すことで専門家になっていきます。このタイプの人は、「その道のプロ」を目指す過程で、自分なりの持論や一家言を持つようになります。