【CASE3】LINEの「ポップアップテロ」でバレた不倫愛

「それまで韓流ドラマは妻に付き合ってよく観ていましたが、まさか自分がドロドロの不倫系の韓流ドラマのような場面に遭遇するとは。まったく想像もしていなかっただけに不覚でした」と語るのはM郎さん(37歳)。

M郎さんは、同じ職場で働く4歳年下のY香さんとの不倫関係が2年以上続いていた。

「Y香と会うのは平日の昼間の2~3時間と決めていました。向こうも結婚していることもあり、泊まりは一度もナシ。LINEでは毎日のように仕事の合間を見てかなり過激なやりとりをして楽しんでいたものの、毎日の帰宅時にはそれらを消していたし、帰宅後はお互いにLINEを送り合う習慣はなかったので、妻に不倫のことがバレるはずはないと思っていました」

M郎さんによれば、結婚9年目を迎える同じ年の妻との関係は、取り立ててよくもないが、日常生活でぶつかるようなこともない。子どももいないまま、いつのまにかセックスレスになっていたものの、とくにそのことで不満をぶつけられたこともなかったそうだ。

慎重に不倫を続けていたはずのM郎さんが窮地に立たされたのは、久しぶりに有休を使って夫婦で一泊旅行をすることになった時のことだった。

「前の晩、『明日はここに行って、これを食べよう』みたいな話をしていて、妻が『じゃあお店の情報を送るね』とLINEを送ってきたんです。ちょうどそのタイミングで冷蔵庫にビールを取りに行っていたこともあり、自分のスマホはテーブルに置きっぱなし。ただ、自宅にいる時間帯は用心してポップアップ表示をオフにしていることもあって、妻からLINEが来てもスマホは反応しないままでした。それを見た妻が、『届いてなくない?』と不思議がるので、『どうしたんだろう?』とトボけたフリをして慌てて解除。『あー、来た来た』と取り繕いましたが、それが修羅場を起こすことになろうとは……」

翌朝、車で旅行に出かけた夫婦は「バージョンアップしていないカーナビはアテにならないから」とM郎さんのスマホのマップを頼りにドライブしていたところ、事件は起きた。

妻が手にしていたM郎さんのスマホの画面に新しいメッセージが届き、前夜ふたたびオフモードにし忘れていたために、そのままポップアップ表示されてしまったのだった。

互いにスマホの画面を見せ合い話し合いをする男女カップル
写真=iStock.com/bee32
※写真はイメージです

「『Y香』という送信主の名前とともに『明日の午後、いつものホテルで会えそう? この前みたいに激しく抱いてほしいの』というストレートすぎるメッセージが丸見えになり、一瞬にして妻も自分も固まった。まさにポップアップテロとしかいいようがありません」

もちろん旅行は即キャンセル。帰宅後はこれまでの不倫関係を洗いざらい白状させられたM郎さん。相手のY香さんも呼び出され、三人で大変な修羅場になったという。

SNSがコミュニケーションの主流になり、エンターテインメントのバリエーションも増えた今、パートナーの不倫の発覚の原因も多様性を帯びている印象を受ける。ただ、昔も今も変わらないのは、不倫は多くの人を傷つける行為であるということだ。当事者だけでなく、親や子ども、友だちや職場の同僚までも巻き込んで不快な気持ちにさせるのは間違いない。後悔しないためにも、慎んだほうが得策なのは言うまでもないだろう。

【関連記事】
「不倫している」という相談にどう応じるべきか…聞き上手の人が無意識にやっているベストな返し方
「仕事やお金を失ってもやめられない」性欲の強さと関係なく発症する"セックス依存症"の怖さ
相性の悪さは努力では解消できない…「結婚相手に選んではいけない人」を見分ける"シンプルな質問"
「床上手」とはどういう意味か…江戸時代の遊廓で女性たちが体現していた「色好み」
「27歳差夫婦」の結婚生活…ドリフ・仲本工事さんはなぜ「糞尿の臭いがするゴミ屋敷」に住んでいたのか