日本で人材を集めることができなくなる

米国でもレストランや工場など現場で働く人が不足しており、急激な賃金上昇を生んでいる。今後、日本も現場に近いところから賃金を引き上げざるを得なくなっていくだろう。外国人労働者に日本に来てもらうためには、ドルなど外貨建てで見た賃金水準がプラスに転じる必要がある。最低賃金など安い労働力で働いてくれてきた外国人が今後、確保できなくなってしまう危機的な状況だ。

労働人口の減少にもかかわらず、日本が賃金を引き上げずにやってこられたのは、外国人や日本人の高齢者、女性などを新たな労働力の供給源にしてきたからだ。経済がグローバル化する中で、労働市場だけ日本固有の仕組みで回ってきたと言える。ところが、急激に進んだ円安によって、その矛盾が一気に表面化した。

今後、賃金水準やその前提になる労働制度などが海外と同列にならなければ、日本は人材を集めることができなくなっていくだろう。

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