計画通りにいかない時に効く孫子の教え
兵の形は水に象る。
水の行くは、高きを避けて
下に趨く。(虚実篇)
計画は大切だけど、
絶対ではないよ。
無理だと思ったら
変えてもいいんだ。
水のように、しなやかに、
流れにまかせてもいい。
計画にしばられてはいけない
夢をかなえるためには計画を立て、コツコツ努力をするといいよね。
でも、計画を立てたからって、その計画にしばられてはいけないよ。たとえば、最初に計画を立てる時は、ついやる気満々、無理な計画を考えがちだ。そして、実際に取り組んでみて、続けるのが難しいと感じたり、たった一回、計画通りにできなかったりしただけで、「もうだめだ」と、計画そのものを投げ出したくなってしまう。これでは、いつまでたってもスタート地点から進むことができないね。
計画は目的をなしとげるための手段だよ。決めたことだからって、意地になったりせず、自分に合うように何度でも見直そう。それでこそ努力は長続きし、少しずつ夢に近づいていくことができるんだ。
SNSで知らない人から「会いたい」と言われたら
辞卑くして備えを益す者は、進むなり。
辞強くして進駆する者は、退くなり。
(行軍篇)
あまい言葉や
強がった態度には、
うそが入っていることも。
真実を見つける心を
育てよう。
ライバルからほめられた時は注意が必要
人の言葉や態度は、必ずしも、その人の本当の考えを表しているとは限らないよ。君だって、悲しい時に「平気だよ」って強がったり、得意な気持ちでいっぱいな時に「たいしたことないよ」って顔をしたりすることって、あるよね。
勝負をしている者どうしなら、なおさらだ。自信がない時に自信満々なふりをしたり、逆に自信がある時に気弱そうにふるまったり、本心をかくすのも、勝つための作戦の一つなんだ。だから、勝負をしている相手から必要以上にほめちぎられ、君の得になるようなことを教えられた時は注意が必要だよ。相手の心からの言葉なのか、作戦なのか見極めよう。油断をして、足をすくわれないようにしたいね。