部下は経済的インセンティブを共有する仲間

管理職の仕事は、部下の問題を解決することです。そして、経営者の仕事は、管理職の問題解決です。管理監督といっても中身は、現状の問題を解決すること。それに必要なリソースの割り当てを最適化すること。口で言うだけならとても簡単そうなお仕事です。

とはいえ、勘違いしないでほしいのですが、部下の問題解決とは部下を甘やかすことではありません。与えられた権限とリソースの範囲内でどうすべきなのか、部下と徹底的に議論することが大事です。

そして、試行錯誤を経て、よりよい解決策を導き出す。仮に、解決するためにリソースが不足しているなら、上に掛け合ってそれを獲得してくる。そういった一連のPDCAサイクルというか、フィードバックループを遅滞なく回していくことが求められているわけです。

部下と上司は、経済的インセンティブを共有する仲間であり、チームです。部下は結果が出れば昇進するし、給料も上がる。上司は部下の仕事で結果が出たら、評価もされるし、ボーナスももらえます。

お互いのインセンティブや大義名分をきちんと共通認識として抱き、上司がきちんとチームを作って、機能させれば、部下は勝手に動いてくれます。

上司も部下もハッピーになる職場とは

よいチームを作るには、上司は自分自身がよきアドバイザー、よきコンサルタントとして、部下の問題解決に積極的に取り組むべきなのです。

ガイド
写真=iStock.com/erhui1979
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ちょっと想像してみてください。部下が結果を出すにしても、部下を独断でゼロから頑張らせるより、すでにあなた自身が知っているショートカットを教えてその先で試行錯誤してもらったほうが効率はいいでしょう? ショートカットを教えてもらった部下はあなたに感謝するでしょうし、それで短期間で結果が出ればもっと感謝してくれるでしょう。

部下の社内的な立場もよくなるし、気持ちよく給料もらえますよね? あなたも、「管理職として優れている」と上からの覚えがめでたくなるし、部下からも、「あの人の言うことを聞いていれば間違いない」と好評を得ることができます。