イギリスの警察署の「性的同意啓蒙のための動画」
また、相手が途中で「もうやめて」と嫌がったり、痛がったりしているのに「あとちょっとだから」と最後まで行為を続けたり、相手が満足していないのに自分だけ射精して終わり……というのも、よく聞く女性たちの不満話です。
これらも「愛情の表現」とは程遠い、厳に慎むべき利己的な行為といえるでしょう。
このごく当たり前に備えておくべき道徳観がピンとこない、よくわからない……という性欲に振り回されてしまっている男性は少なくありません。そんな人に、ぜひおすすめしたい動画があります。
イギリスの警察署がYouTubeに投稿した、性的同意啓蒙のための動画<Tea and Consen(同意それはお茶と同じ)>です。
セックスの誘いを、相手にお茶をすすめたときの状況と重ね合わせて、同意についてのセンスが学べるようにまとめられている秀作です。
「セックス」を「お茶」に置き換えて考える
・お茶をすすめたとき、相手が「ええ、ぜひ」といったが、後から「やっぱりいらない」といわれた。
・昨日は喜んでお茶を飲んだから、今日も当然飲むと思っていたら「今日はいらない」と断られた。
・お茶を飲むといっていたのに、いざ飲む段階になったら相手が寝てしまった。
そんなときでも、怒ったり、無理やりお茶を口に流し込んだりするようなことはしませんね。この動画では、同意についてさまざまなシーンを提示しながら、腹落ちできるように解説されています。
セックスも同じです。いつも同意していたとしても、今日は気分ではないかもしれないし、体調が悪いのかもしれません。
それでも、「そんなのはおかしい!」と怒ったり、「君には要求を受け入れる義務がある!」などと無理強いしたりすることはありません。それはたいへん理不尽な行為であることが、お茶にたとえるとはっきりとわかります。