氷菓メーカーの赤城乳業(埼玉県深谷市)の人気商品「ガリガリ君」は、年間20種類の新製品が出ている。そのなかにはコーンポタージュ味やナポリタン味などの「変な味」もあり、話題を集めている。その狙いはどこにあるのか。ノンフィクション作家の野地秩嘉さんが担当者に聞いた――。(前編/全2回)
ガリガリ君 ソーダ(スティック)
写真提供=赤城乳業
ガリガリ君 ソーダ(スティック)

新商品がすぐに売れなくなるのは日本だけ

菓子、スナック、スイーツ類の棚には多様な種類の新しい味がある。期間限定商品、地域限定商品もある。加えて、コンビニが開発したプライベートブランド商品が並ぶ。

その大半はヒットせず、定番にもならず、あっという間に消えていってしまう。コロナ禍でも堅調なのは、定番のヒット&ロングセラー商品を持つ食品会社だけだ。