机の散らかりが気になるならすぐ片付ける

部屋の温度設定や、着るもの・はおりものなどで体感温度を調整するのも大事です。喉がかわいたら水分を補給し、体がだるいと感じたら少しストレッチをしてみましょう。ほかにも、「なんだか机の上が汚いな」と思ったら、ささっと片付けてしまいましょう。「汚くていやだな」と思いながら勉強しても気が散るばかりです。

勉強は脳の“運動”です。実際の運動も、準備運動をしたり動きやすい格好をしたりと、コンディションを整えますよね。勉強もベストの状態で臨めるよう、環境を整えてあげるのが大事です。

机に向かってみたものの、「なんだか調子が悪いな」「気分がのらないな」と感じることは誰にでもあります。そんなときは、自分の体が何を欲しているのかに耳を傾けてあげましょう。自分の欲求に向き合い、コンディションを整えてあげることで、思い切り勉強に集中できるようになります。

ただ、最初は誰でも机に向かうだけでストレスになるものなので、できるだけ自分の欲求を満たしつつも、慣れるまでは多少の我慢も必要だと思ってください。

勉強時間の単位は「50分やる→10分休憩」

勉強時間の長さを人と競い合う必要はないとお伝えしました。「覚えるのに時間がかかる人」もいれば、「すぐに覚えられる人」もいます。「覚えるのに時間はかかるけど一度覚えたことは忘れにくい人」もいれば、「覚えるのは早いけどすぐに忘れてしまう人」もいます。自分の特性を把握し、自分に合った計画をたてる必要があるのです。

必要な勉強時間の長さは人によって違ってくるため「何時間勉強しないといけない」という決まりはありません。ただ、たくさん勉強時間を確保すれば埋めるべき穴をたくさん埋められます。どんな人も、毎日ある程度の勉強時間はとりたいところです。

とはいえ、勉強に慣れていない人は、いきなり何時間も集中するのは難しいです。おすすめは「50分」。人間の集中力の限界は50~90分と言われており、私の体感としても50分がちょうどいいと感じています。

まずは50分やって、10分休憩。もう少しできそうだったらまた50分やって10分休憩。これを繰り返し、1日最低でも合計2~3時間(学校の授業以外)は机に向かえるようになることを目指しましょう。

勉強は「慣れ」です。たくさん勉強できる人は「集中力が高い」というよりは、単に勉強に慣れているのです。最初はあまり集中できなくても、毎日少しずつ取り組んでいると“耐性”がつきます。慣れていない人はいきなり3時間やろうとせず、まずは50分から始めてみましょう。