20代課長を誕生させよう。そんな施策を打ち立てる大企業が増えている。日本企業の標準登用年齢の平均は課長で41.8歳、部長で49.3歳。人事ジャーナリストの溝上憲文さんは「専門家によれば、適性のある人材は100人中1~3人。課題はそうした若くして管理職が務まる人材をどう発掘して、育てるかです」という――。
時計のベルトを調整する男性の手元
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企業で盛ん「20代課長誕生」プランはうまくいくのか

若手社員を管理職に積極的に登用しようという動きが大手企業に広がっていると報じられている。しかも、20代の課長が誕生するという触れ込みだ。

たとえば、次のような事例がある。