「いつまでもここにいないで。出ていって!」

だが、夫が亡くなってから半年後の2002年秋には、音楽発表会に2人で手をつないで参加していたという。

そして、「母子の巣に彼を招き入れる」(週刊文春)。だが、A氏の仕事がうまくいかず、収入が減ったため、「私が面倒を見ている」と知人に話していたようだ。

A氏が前立腺の手術をした時は、同意書の書類に彼女が署名し、病院まで付き添い、かいがいしく世話をしていたそうだ。

佳代さんは、A氏の知人の女性が家に立ち寄っても、「あなた誰なんですか!」と怒鳴り散らしたという。

当然だが、佳代さんもA氏と結婚したいと思うようになっていった。だが、その夢を壊したのは、息子の圭さんだったようだ。

圭さんが、「結婚はやめてほしい。いつまでもここにいないで。出ていって!」と嗚咽混じりにA氏に懇願したというのである。

週刊文春は、多感な時期で、母親をA氏に奪われるとでも思ったのではないかと推測している。

やがて息子がインターナショナルスクールで高校生になるころ、同じマンションに住む、当時50代後半の外資系商社マン・X氏と付き合い始め、2010年9月に2人は婚約するのである。

だが、それも2年余りで破局を迎え、その後、X氏が週刊誌に佳代さんとの金銭トラブルの件を話し、大きな問題に発展したことはよく知られている。

“依存”は一転して“攻撃”に変わった

先にも触れたように、金銭トラブル問題でメディアに追い回され、プライバシーまでのぞかれてしまう佳代さんの心の支えになっていたのが、A氏だった。

一度は離れた2人だったが、やがて、A氏が佳代さんの自宅から出てくるところが目撃される。彼女の左手薬指に指輪がはめられているのを女性週刊誌が報じた。

しかし、こうした蜜月の日々も長くは続かず、A氏への“依存”は一転して“攻撃”に変わったというのである。

警察関係者がこう話している。

「仲違いがあったようで、彼女は『だったら今まで私が貢いだお金を返して』と主張し、過去、交際期間中にA氏のために使った生活費などに慰謝料を加えた金額を要求したというのです」

その金額が1600万円だというのだ。あまりの彼女の剣幕に驚いたA氏が恐怖を覚え、県警に相談に行ったようだ。

だが、交際していたのは20年近く前のことで、民事上も時効が成立し、A氏が払う必要はないはずである。

いくら佳代さんの剣幕がすごいといっても、いい大人が、県警に駆け込むことなど考えにくい。私は、この話の裏に隠された何かがあると思えてならないのだが。