もっとも大切にしなくてはならないことは、相場で生き残ること

STEP1では、図表1の「死ぬまで持ちたい銘柄17」の最新版とご自身で選んだプラス3銘柄の計20銘柄を1株ずつ買っていきます。

1週間に1銘柄ずつ買ってもいいですし、資金に余裕のある方は毎日1銘柄ずつ増やしていくのもいいでしょう。ただし、一気に買うことは避けてください。投資初心者がもっとも大切にしなくてはならないことは、相場で生き残ること。「まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ」というジョージ・ソロス氏の名言を自分に言い聞かせながらじっくりと取り組んでいきましょう。

20銘柄を1銘柄ずつ買い続けていくと、1週間に1銘柄ずつ投資した方は5カ月後に、毎日1銘柄ずつ投資した方は1カ月後に、20銘柄の分散ポートフォリオができています。

STEP1を終えると20銘柄を1株ずつ保有している状態となります。でも、同じ1株でも株価が数百円の銘柄もあれば数千円のものもあります。各銘柄への投資金額は株価によりバラバラです。

均一に分散されたポートフォリオをつくるためには

STEP2では、このバラついた投資金額を均一に調整していきます。

例えば、保有している銘柄で最も高い銘柄Aの株価が1株6000円、最も安い銘柄Bの株価が1株600円とします。この場合、最も安い銘柄Bを9株買い増しします。すると、銘柄Aへの投資金額は株価6000円×1株=6000円、銘柄Bへの投資金額は株価600円×10株=6000円と投資金額を均一に調整できます。

同様に株価1000円の銘柄Cがあれば、5株買い増しして、株価1000円×6株=6000円。株価2000円の銘柄Dがあれば、2株買い増しして、株価2000円×3株=6000円。

このように調整を続けていくことで、STEP2を終えれば、20銘柄に投資金額がだいたい5%ずつ均一に分散された株式ポートフォリオが完成します。

ここに到達するまで、1週間に1銘柄ずつ投資してきた方は10カ月程度、毎日1銘柄ずつ投資してきた方で2カ月程度です。この段階で皆さんのポートフォリオは理想的な形になっています。あとはコツコツと1株投資を継続していくことで運用資産は増加していきますし、配当がでれば再投資することにより複利効果でリターンは加速するでしょう。