228品目中、172品目を占める中国産

先に結論から書きますと、日本産32品目(14.0%)、米国産24品目(10.5%)、そして中国産172品目(75.5%)でした。

〈ウクライナ事態の長期化と中国上海封鎖(※記事当時、新型コロナにより封鎖状態でした)などにより、グローバル・サプライチェーンの混乱が激化している。この中、韓国にとって重点的に管理が必要な輸入品目の多くが中国産であり、こうした中国偏重現象を解決する案の用意が緊急だとの研究結果が出た。

30日、全国経済人連合会が出した「韓国経済産業の核心物質の現状および示唆点」報告書によると、ここでいう「管理が必要な核心輸入品目」とは、「輸入依存度が90%以上」で、「輸入競争力において絶対的に不利な品目」のうち、「輸入金額規模が最上位30%に相当する」、228品目である。全228品目のうち、中国産品目が172品目で75.5%の比重を占め、日本産品目は32品目で14.0%の割合を見せ、米国産品目は24品目と10.5%の割合を示した。

相手国に対するグローバル・サプライチェーンの安全性が脆弱であると判断される133品目も別途提示されたが、その133品目は中国産品目がほとんど、95.4%で、日本産品目と米国産品目はそれぞれ2.3%水準だった。これらの結果は、昨年の尿素水事態で経験したように、核心輸入品目が中国に集中し過ぎで、韓国全体のサプライチェーンが脆弱になった現実を表してくれる……〉

韓国では話題にならない「チャイナリスク」

もちろん韓国が中国に依存しているというのもありますが、供給安全性に問題があるとされる133品目の中で、中国は95.4%で、日米の比率は2.3%。韓国にとって、これこそ「チャイナリスク」であるはずですが……不思議なほど話題にならない、誰もこの問題を指摘しない現実のほうが、もっとリスキーに思えます。

この記事も、大手にも紹介するところがあるにはありましたが、うまくまとめてあるのはネットメディアのほうでした。指摘しないというより、指摘してはならない何かの理由でもあるのでしょうか。

明洞
写真=iStock.com/pius99
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同レポートが分類した日米中それぞれからの核心輸入品目のうち、「中国産」は、電気製品、機械・コンピュータ、鉄鋼、有・無機化合物、ガラス、医療用品、非鉄金属など産業用原材料、マンガン(鋼鉄製造に必要)、黒鉛(電気自動車バッテリーに必要)、マグネシウム(自動車軽量化に必要)などなど、です。品目が多いこともあって、記事は「韓国産業の全ての分野に影響を及ぼすと見ていい」としています。