私が「四季報」で行う対談は毎回1時間ほどです。雑談だと30分も続かない私が対談ならなぜ続くのか。それは、自分の考えを相手にぶつけることができるからです。

鈴木敏文●セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO。1932年、長野県生まれ。中央大学経済学部卒業後、東京出版販売(現トーハン)入社。63年イトーヨーカ堂入社。73年セブン-イレブン・ジャパンを創設して日本一の小売業に育てる。2005年セブン&アイ・ホールディングスを設立する。

こちらはお招きする側なので、基本的には聞き手のホスト側に回ります。ゲストについての必要最小限の知識は入れておきますが、資料を読み込むといった事前の準備はしません。講演も原稿など用意しないし、会議も事前に資料を読まず、テーマも聞かず、出席するのが私のやり方です。

(ジャーナリスト 勝見 明=インタビュー・構成 尾関裕士=撮影)