IT業界は「相談しやすい」「チャレンジを打診してくれる」

多くの業界が5年前よりも「20代成長環境」のスコアを落としているなか、もっともスコアが上昇したのは「インターネット」業界だった。研修制度やキャリア面談が充実していたり、若手にもチャンスを与える文化があったりと、成長を促し、実感しやすい環境がありそうだ。インターネット企業に投稿された実際の社員クチコミを見てみよう。

・キャリアに悩んだりした際に上長・同僚に率直に相談出来る文化がある。その際、ただのガス抜きだけではなく、次のチャレンジの打診や現状の部署で出来る違う取り組みなどをセットで打診してくれる。前向きなチャレンジであれば基本的に称賛を惜しまない。(広告営業、男性、サイバーエージェント)

・上司との面談が頻繁に組まれており、ステップアップのために開発すべき能力や今すべきことが明確になる。最近は研修も多くベーシックからアドバンスの知識を仕入れられる。社内で非常に多岐に渡る事業展開をしているので、やりたい職種に転じられるチャンスも他社より多いのではと思う。(営業、女性、楽天グループ)

ビジネスミーティング
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Z世代の転職理由は「収入」の次に「成長したい」

・人事評価において、将来のキャリアビジョンを設定させ、今の働き方にズレがないかを確認する。長期的な目標の確認と、本人の挑戦のルートをいくつも用意してくれるので、自ら行動すれば必ず成長するような会社であった。また挑戦に対して失敗しても、挑戦を讃える風土があり、行動を後押ししてくれている。(ものづくり系、男性、LIFULL)

・年齢や社歴を問わず、入社してすぐに裁量を持たせてもらえるので、若手でも比較的大きなプロジェクトにアサインされ、ガンガン経験を積める。マネージャーとの1on1やチームメンバーとのコミュニケーションも推奨されているので、相談やフィードバックも受けやすい。(管理、女性、LINE)

ここに、企業が「20代成長環境」スコアを高めるためのヒントが見えてきそうだ。

当社が実施したZ世代&ミレニアル世代の転職活動に関する意識調査では、「転職を考え始めたきっかけ」として「自分がやりたい事・実現したいことができる環境で働きたいから」が23~26歳で突出していた。今の若い世代は自ら描いたキャリアパスに向けて早く成長したいという意欲が強く、それをかなえる成長環境が得られない場合に転職を考えたり、環境を変えたりすることが考えられる。