誰かの評価に自分の考えを委ねることの危険性

仮想通貨の出始めの頃、ある動画を観て驚いたことがあります。それは仮想通貨やビットコインについて、他人の意見を集めて説明をしている動画です。仮想通貨が出てきたとき、僕はその“仕組みの概略”を知ることで本質を理解しました。てっきり、このやり方が普通だと思っていたのですが、その動画は、「○○さんは仮想通貨を〜〜〜と言っています」「××さんは仮想通貨を〜〜〜と言っています」など、“著名な人の仮想通貨に対する言葉”を集めて理解させようとするプログラムでした。

つまり、その動画を観た人たちは、自分では何も考えず、偉い人の評価だけで自分の知識を組み立てていたわけです。そして、僕が思っていた以上に、そういう人は多いようです。

心理学には「権威効果」という言葉があります。地位や肩書きなどの権威によって、その人の発言内容が本来よりも高い評価を受けることです。人気の芸能人がすすめる商品、大学教授のお墨付きの講座など、あちこちに権威効果を狙ったものがあります。

権威に頼ってものを考えるのは楽な一面もありますが、誰かの評価に自分の理解や考えを委ねてしまうのは、あまりいいことではありません。信頼している人が間違ってしまえば、そこから何を信じてよいかわからなくなります。

そして自分がぐらついているときに、また別の誰かに「あなたが信じていたことは間違いだったのです。本当は〜〜〜」と声をかけられれば、再び鵜呑みにして騙されてしまいます。

世の中の情弱ビジネスは、こんな感じで成り立っていますからね。

「一発当てる」ための感覚はどうすれば身につくのか

僕は大学を卒業しています。一応、会社員として就職できる素地を作る教育は受けました。そしてさらに「一発稼ぐスキル」を身につけて社会に出て、「一発稼げるタイミング」を見極めて、その波に乗ったわけです。おかげで、もう一生働かなくてもよいくらいの財産を築くことができました。

だから、一発当てるための感覚は身につけておいたほうがよいと思います。

金貨とビジネスマン
写真=iStock.com/bee32
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学校は学校で、大切な場所です。物事の基礎・基本を学べたり、大学を卒業するための道がひらけるので、行けるなら行ったほうがいい。ただ、学校の教育だけでは、大きく稼ぐことはできません。学校は思考停止の労働者を作る場所、聞き分けのよい新入社員を作るための教育をする場所ですから。