オタク趣味のある人は、なぜ異性にモテないのか。婚活コンサルタントの横井睦智さんは「相手がオタクだとわかると、勝手に『同志』だと思い込み、オタク話をしてしまう人がいる。それでは人間性は伝わらず、『つまらない男』『つまらない女』で終わってしまう」という――。(第3回)

※本稿は、横井睦智『オタク婚活はじめます』(すばる舎)の一部を再編集したものです。

ウェブで会話する男女
写真=iStock.com/monzenmachi
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婚活業界でも「オンラインお見合い」が定着してきた

オタクに朗報です。

コロナ禍をきっかけに、今、「オンラインお見合い」が婚活業界にも定着してきました。初対面でリアルで会うのが苦手な人、オンラインで雰囲気を知ってから会いたい人、婚活の時間や費用を削減したい人などの、頼もしい味方になっています。

オンラインお見合いは、コロナ禍以前にも、一部の結婚相談所で「遠距離用のお見合い」のために行われていました。私も、飛行機で移動しなければならない場合に、オンラインお見合いを活用していました。

コロナ禍でリアルなお見合いが難しくなってからは、私は会員さんにZoomの利用に慣れてもらうために、「Zoom飲み会」や「Zoom座談会」を主催しました。活動している会員さんは全員Zoomを使いこなせるようになり、いつでもオンラインお見合いができる状態です。

結婚相談所によってはオンラインお見合いに対応できないところもあり、そこで婚活格差が生まれています。オンラインお見合いができる人は次々と交際に入っていきますが、対応できない人は婚期を逃しているのです。

オタクなら「オンラインデート」でも楽しめる

特に、地方の婚活者にはオンラインに対応できない人が多いと感じています。東京の人が地方在住者にオンラインお見合いを申し込んでも、「対応できません」と断られてしまうのです。

コロナが収束しても、何かと便利なオンラインお見合いは、ますます需要が高まると考えられます。オタクの多くは、リアルよりもオンラインを得意とする人が多いので、これからの婚活はオタクに有利に働くでしょう。

オンラインお見合い否定派は、「オンラインお見合いで付き合ったとしても、その後、デートができないから進展しない」と言います。私も当初はそう懸念していました。

しかし、オタクたちには何も問題がなかったのです。リアルでデートができない代わりに、オンラインゲームを一緒にプレイしたり、Netflixで同じアニメや映画を観て、感想をLINEやZoomで話したりと「オンラインデート」を楽しんでいました。オタクの「問題に対して柔軟に対応できる」スキルは素晴らしいものがあります。

オタクはもともと外出したり、混雑したところに行ったりするのが苦手な人が多いと思いますが、オンラインがあれば婚活できることを証明したわけです。