まずは1日30分から始めてみよう

「やせる3拍子ウォーク」の基本は次の3つです。

【基本1】3歩目だけ歩幅を広げる(手の人さし指1本分)
【基本2】腕を真うしろに引く
【基本3】1本線上を歩く

まず、基本1〜3をやってみてください。1日計30分でOKですので、通勤通学中10分、ランチタイム10分、帰宅時10分のように移動時間で行ってみましょう。慣れてきたら、基本1を1分行い、1分普通に歩く(計2分)。次に、基本2を1分行い、1分普通に歩く(計2分)。最後に、基本3を1分行い、1分普通に歩く(計2分)。1セット6分を2セット(計12分)、1日3回行うと効果的です。

仕事中は腕をのばしてOK。歩行スピードも自然と上がります。さらに慣れてきたら時間やセット数を増やしてみましょう。ややきついと感じるくらいの運動強度がおすすめです。

但し、水を飲まずに炎天下を歩けば、あっというまに熱中症になってしまうでしょう。1日の中でも「暑すぎず、寒すぎない快適な時間帯」を選び、紫外線や日差しから肌を守りながら、10~15分に2~3口、水分を補給しながら歩いてみてください。

地面を強く蹴る瞬間にふくらはぎに力を入れる

「足が自動的にすいすいスタスタ動いちゃう!」

そんななめらかな足運びを実現するには、「うしろ足」(歩行時、瞬間的にうしろにくる足)で地面を強く蹴るのが大切です。うまく蹴れると、歩幅は自動的に広がり、歩行スピードもアップします。

「前足やうしろ足なんて、人間にも当てはまるの?」と驚かれるかもしれませんが、非常に重要なのです。歩くときは「前に踏み込むこと」ばかりを考えがちですが、「うしろ足」の動きが重要です。うしろ足のふくらはぎでおもいっきり蹴るイメージを持っていると足指で強く蹴れるようになります。

できれば「地面を蹴り出す瞬間の最後」に、ふくらはぎにグッと力を入れることもおすすめします。ふくらはぎは「第2の心臓」ともいわれています。ふくらはぎの筋肉を動かすことでポンプのように働き、血液のめぐりをよくすることができます。血液循環がよくなれば、むくみや冷えの解消にも効果的です。

また、代謝を上げるにはダラダラと体を動かすだけで効果はありません。「負荷をさして感じないレベルの運動」では、体の状態を好転させる効果は得られないのです。「やせる3拍子ウォーク」は、ちょっとだけハードに動けばいい“中等度の動き”が絶妙に組み込まれているのです。