車間距離が短いクルマに近づくと良いことはない

危ないドライバーは1秒前後の車間距離で走っているケースが多い。

こんなドライバーはその前のクルマがスピードを緩めたらすぐにブレーキを踏まないとぶつかりそうになる。だからスピード変化が大きくて急になる。本来2台から3台先のクルマの様子を見ながら運転することが望ましいが、車間距離が足りないドライバーはその先が見えないから目の前のクルマの動向に左右され、いつでも急な操作になってしまう。

そんなクルマについて走っていると、こちらも急ブレーキや急なハンドル操作をしなくてはいけなくなり、安全性は確保できない。さらに頻繁にスピードが上下するということは燃費の悪化にもつながるから、良いことはひとつもない。

車間距離が短いクルマのそばには寄らないようにしたい。しかし自分のクルマの後ろに車間距離が短いクルマがついてきたらどうすればいいのか? そのときには左に避けて先に行かせてあげるのが賢いドライバーだ。

5秒に1度はミラーで周囲のクルマをチェック

2.バックミラーを見ないドライバー

クルマには後方確認のためのバックミラーがついている。ルームミラーと呼ばれる室内中央にあるミラー、左右の窓の外についているドアミラーがある。

走行中は前方を見るだけでなく、ルームミラーもドアミラーもときどき見たほうがいい。だいたい5秒に1回くらいは意識するといいだろう。

運転中はどこかを凝視するより、全体を見渡すように見て情報を広く集めるようにする。凝視するとそこだけ集中して見てしまい周りが見えなくなってしまうからだ。全体を広く見ていると、バックミラーに映る後方のクルマの変化も意識してミラーを見なくても目に入ってくるようになる。

バックミラーとドアミラーから見える周囲のクルマの様子。ヘッドライトを点けないクルマはトンネルの中では目立たない
写真提供=筆者
バックミラーとドアミラーから見える周囲のクルマの様子。ヘッドライトを点けないクルマはトンネルの中では目立たない

バックミラーを見て、すぐ後ろにいるクルマ、右側にいるクルマ、左側にいるクルマがわかっていれば、自分が走っている位置と周囲のクルマとの位置関係を俯瞰で捉えることができる。全体のクルマの流れの中のどの位置にいるかを把握することは、いざというときの緊急回避でも役に立つはずだ。