同乗者の頭が動くような急ハンドルは下手な証拠

3.ハンドルを速く切るドライバー

高速道路でも一般道でもスパッスパッとハンドルを速く切るドライバーには寄らないほうがいい。

ハンドルの切り方は同乗している人が気づかないように、切り始めが穏やかで角の出ない操作が理想だ。高速道路での車線変更なら直線を走るときのハンドルの微小な修正の範囲で車線を移ることができる。

直進時にはハンドルにほんの少しの遊びがあるが、その遊びを微修正しながら車線内を走っている。その遊びの修正をもう少し大きめにする程度で車線変更できるということだ。

だから高速道路の車線変更で乗員の頭が動くようなハンドルの切り方は相当雑な運転ということになる。

一般道だと高速道路の半分くらいのスピードになるから高速道路ほどシビアではないが、車線変更、交差点の右左折などでスパッスパッとハンドルを切ると同乗者が不快になるだけでなく、周囲のクルマとの接触の危険性が高まる。隣のクルマがゆっくりハンドル切って寄ってくる分にはこちらも対応できるが、速いハンドル操作だと急に寄ってくるので対応は難しく衝突してしまう可能性が高まる。

ドライバーが急カーブでドリフトしている
写真=iStock.com/undefined undefined
※写真はイメージです

先読み運転ができていれば安全で燃費も良い

スパッスパッとハンドルを速く切るドライバーは、行き当たりバッタリの人生のような運転で先読みをしていないケースが多い。その場になってから急に右だ左だとハンドルを切り、そういう運転をするドライバーはブレーキもアクセルも急に踏むことが多い。すべて先読みができていないせいだ。

先読み運転ができてくると、運転が穏やかになり同乗者も楽に乗れる。また燃費が良くなり安全にもつながる。

ハンドルを速く切るドライバーのそばにいるとクルマの動きが予測できないので、こちらも危険に晒される。先の予測ができていないということは、危険の察知も遅くなるから事故の可能性も高まる。だからこんなドライバーのそばに寄らないことが一番だ。