「まぁ、いいか」はメンタルに優しい言葉

仕事や勉強で失敗したり、人のミスで被害を受けたりすると、ガッカリして気分が落ち込むことがあります。

そんな時に効果的なのが「まぁ、いいか」というフレーズです。

ビジネスでこれだけの儲けしかなかったとか、試験で思うような点数が取れなかった時などに「まぁ、いいか」と思えれば、失敗した自分を許すことができますから、メンタルに優しい言葉です。

「まぁ、いいか。次はもっとうまくやろう」

自分を許した後に、こんなフレーズが続けば、言葉の効果は倍増します。

「まぁ、いいか。今回は許してあげよう」

こう思うことができれば、自分を許すだけでなく、ミスをした人を許すことができます。

このフレーズが口ぐせになれば、無用な感情のトラブルを最小限に抑えることができますから、自分を完璧主義者だと自覚している人に適した言葉です。

楽しさや面白さに完璧を求め始めたら、キリがなくなります。

旅行に行って、いいホテルに泊まり、窓外に壮大な風景が見えた時、完璧主義者はこんな皮肉な感想を持ちます。

「思ったほどでもないな」
「10万円も出したのにこれかよ」
「こんなの当たり前だよ」

完璧主義者の人は、なかなか素直に喜べません。

「(確かに10万円は高いけれど)こんなスゴイ景色が楽しめたのだから、まぁ、いいか」

こう言えれば旅行が楽しくなり、一緒に行った人も明るい気持ちになれるのです。

苦手な上司の話を「聞き流す」ために役立つ言葉

勝ち負けにこだわる人や物ごとの白黒をハッキリとしたがる人は、「それもそうだね」というフレーズを口ぐせにすると、対人関係がスムーズになります。

「それもそうだね」というのは、「そういう考え方もあるよね」ということですから、自分の意見を強く主張しているわけではありません。

そうかといって、相手の意見を全否定しているわけでもなく、全面的に受け入れているわけでもないという便利なフレーズです。

言葉のニュアンスとしては、「あなたの意見は確かに聞きましたよ」というくらいの曖昧さがありますから、どんな場面でも使えます。

あなたが自分の意見を言ったら、相手が反論してきたとします。

それを聞いたあなたは「確かに、それもそうだね」と言ってから、ひと呼吸あけて「でもね……」と自分の意見を言えばいいのです。

相手もとりあえず自分の意見を聞いてもらえているので、落ち着いてあなたの意見に耳を傾けることができます。

この「それもそうだね」は、苦手な上司の話を「聞き流す」際にも役に立ちます。

部下を叱る上司
写真=iStock.com/SrdjanPav
※写真はイメージです

「確かに、それもそうですね」

こう言えば、上司の話をきちんと聞いていることが相手に伝わりますから、通常はあなたが聞き流しているとは思いません。

肯定も否定もしていないので、お互いにストレスを溜め込むことはないのです。

これと似た言葉に、「なるほど」があります。

使い方は「それもそうだね」とほぼ同じと考えていいでしょう。

カーリング女子日本代表が使って流行語になった「そだねー」というのも、同じ部類に入る言葉です。

いずれの言葉も肯定的なニュアンスがありますから、自分や周囲を明るい気持ちにさせてくれるのです。

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