声はビジネスにおける強力な「武器」になる

一方、日本ではまだまだそうした考え方が定着していません。

伊藤由美『スイスイ出世する人、デキるのに不遇な人 銀座のママが教える「リーダーになる人」28の共通点』(ワニブックスPLUS新書)
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ミュージシャンや俳優、アナウンサーといった特殊な仕事に就いている人以外で、声を意識する、発声の訓練をするという人はまずいないでしょう。でも、間違いなく声はビジネスにおける強力な「武器」となります。それを知っていて声をコントロールできる人はもちろんですが、知らなくても自然とそうした声の振る舞いができる人は、組織でも偉くなれると思います。

「クラブ由美」にお見えになるお客様で、それなりの地位にいらっしゃる方(企業の社長や会長、政治家の方など)も、みなさん大きくてよく通る声をしていらっしゃいます。でも、そういう方が大勢集まっても決して「やかましくない」んですね。それは、「オレがオレが」という強引な自己顕示ではなく、相手に自分の思いをきちんと届けようとしている声だからです。

人の上に立てる人の声は、大きいけれど、やさしくて気遣いが感じられる声なんですね。

小さな声でボソボソと話す人

声は自分の印象を左右する重要な「自己表現ツール」でもあります。声の大きさと張りは、自分の自信や信念の表れ。主張するときは大きな声でしっかり主張する。ここぞというときには声を張る。リーダーにはそうした資質も求められています。

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