パパ活は需要と供給の問題
パパ活は「お金を払ってでも、若い女性と食事や会話をしたい男性」と、「お小遣いのためなら自分とは世界観の違う年上の男性と出かけることもいとわない女性」の「需要と供給」がないと成り立ちません。そう考えると欧州でパパ活が話題にならないのは不思議なことではありません。
これは前述のような「男性の考え方の違い」だけが要因ではありません。欧州の女性が化粧品やブランドにあまりお金をかけないこと、ドイツに関しては大学の多くが国立であるため学費がほとんどかからない、といったその国の事情も深く関係しています。
かつて心理学者の小倉千加子さんは『結婚の条件』(朝日文庫)で、「結婚とは『カネ』と『カオ』の交換であり、女性は自分の『カオ』を棚に上げて『カネ』を求め、男性は自分の『カネ』を棚に上げて『カオ』を求めている」と記しました。
現在のパパ活も「男性のカネと女性のカオや若さの交換」がベースにあるのでしょう。
先ほど「欧州の男性は非常にドライ」と書きましたが、改めて考えてみるとヨーロッパの人がドライなのか、日本人がドライなのか、ちょっとよく分からなくなってきました。