リスクの少ない方法から試していくのが良い

(3)(いざというときは)その上司の上司を使う

それでもダメな場合、上司の上司を使いましょう。これも既に解説した「上から落とす方法」です。例えば上司である課長に問題がある場合、その上司である部長や局長に案件と状況を理解してもらい、部長や局長の口から課長に指示を出してもらいます。とはいえ、唐突に部局長から指示があれば、課長も何があったか気づくでしょうから、指示を出してもらう方法については、なるべく自然な形でしてもらえるよう、十分に作戦を練る必要があります。

久保田崇『官僚が学んだ究極の組織内サバイバル術』(朝日新書)
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例えば、次回の別案件の部局長との会議の場で、そういえばと言う形で発言してもらうなど。当然のことながら、その部局長が常識的な判断ができる方であることが前提ですし、課長と部局長との関係も、(趣味を通じて仲が良いなどの関係があるかどうかなども含め)十分にリサーチしておく必要があるでしょう。

なお、先にこの方法を使うのが良いのではないか、と思う方はそれでも構いません。要は、今後の影響が少ない、リスクの少ない方から採用するということです。この方法を使うと、段取りが悪いと一足跳びに相談したことが課長に露見するリスクがあります。そうなると、あなたを信用してくれなくなるばかりか、人事異動等で報復される可能性もありますので、くれぐれも十分に気をつけてください。

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