2022年6月、東京国税局鶴見税務署の職員(24)、元大手証券会社社員(27)らが国の「持続化給付金」をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕された。現役職員が不正受給に加担するという衝撃的なニュースについて、元国税職員・小林義崇さんが知られざる若手国税職員の金銭事情とともに、事件の背景 に踏み込む――。
現役国税職員が逮捕の衝撃
6月2日、元東京国税局職員の筆者にとって、非常にショッキングなニュースが目に飛び込んできた。国から支給される「持続化給付金」をだまし取ったとして、東京国税局鶴見税務署に勤める現役職員を含む仮想通貨投資グループに関係する20代の男女7人が逮捕されたのだ(主犯格の30代の男は、ドバイに逃亡中)。
このグループは、主にLINEのグループチャットで10~20代の高校生や大学生などに対して給付金を暗号資産に投資すると持ちかけたうえ「投資家なら個人事業主になるので、給付金を申請できる。投資すれば元金が2倍になる」「コロナ対策の持続化給付金がもらえる」などと虚偽の説明をし、不正受給をさせた疑いを持たれている。被害総額は2億円を超える見込みだ。
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